儚くも美しきチャレンジャーたちが今年もやってきたのですよ!

sarumania2006-05-30

つくづく思うのだが、ベルズってライブハウスはよくも悪くもおかしいのですよ!
なぜならバンドをシャッフルして、即席バンドでライブをするというイベントを成立させてしまうからなのですよ!
こんなライブハウス日本中探してもベルズしかないと思うわけですよ!
(このイベントが始まった詳細は去年の5月31日の漣コラムを参照して欲しいのですよ)
俺たちのバンドはギターがチュルからしいんいちろう、ベースが元ARCHAIC SMILEのYU-YA、ドラムがJimJAMzのTETUO、そしてトッピングが大久保熱唱なのですよ!
しんいちろうとYU-YAは前回の2位のバンド、俺とTETUOと、ベルズきってのリアクションシンガー上久保竜兵は3位のバンドと実力派揃いなのですよぉぉぉぉ!
今回からスペシャルトッピングとしてもうひとつ、罰ゲーム的な足枷がつけられたのだが、俺たちはなんと1曲目隠しなのですよ!
これ意外と、かなりの足枷なのですよ!
リハでも目をつぶってやった瞬間ボロボロになったですよ!
他に、唄う前にぺヤング一気喰い(enoバンド:バッハ参加)とか、
テキーラ一気飲み(清竹バンド:パピー参加)とか、
ステテコ2着(ユッキーバンド:デラ黒田参加)とか、
衣装代212円(富田バンド:東海林のりお参加)とかあったのですよ!
その中で唯一自らがプラスのスペシャルトッピングとして参加(マイコバンド)するのがデューク安田なのですよ!

「あーサンボマスター調がメンドクセー!」って自ら勝手に足枷つくってんじゃん!

とにかく、今回も負けず嫌いなバンドメンたちが忙しい合間を縫って曲を作り、リハの時間を作り、アイデアを練りに練って、本気で取り組むお遊び企画、輝け!第2回ドリームマッチ2006!
全バンド死角なし!
乞うご期待ナわけですよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!


ベルズじゃ「遊び」と書いて「マジ」と読むんだぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!

http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=dream_mutch&MD=








*写真は我がドリームバンド「少年A to Z」の面々。リハの休憩中のひとコマ。

そして宴は終わるのです

sarumania2006-04-20

本番当日。
皆アットホームに、だがどこかピリッとした空気の漂う最終リハーサル。
本番直前だというのにカーテンコールの練習に余念がない。
というかほったらかしだったため、前回より大幅に増えた出演者に大幅な変更におおわらわだ。
ステージに上がりきらなかったため客席側に降りて行進をしているバンドメンたちの「なんで俺こんなとこで怒られながら行進してんだろ」みたいな背中を見ながら、おかしさと侘しさと健気さとを感じていた。

今日は特別にタコライスと豚の煮物の販売もやるとかで、会場内はいいにおいに包まれている。
団員たちは着替えとメイクに入る。
誰もが「研ニィポマード貸してもらっていいですか?」とセバスが買ってくれたクリームソーダのドラゴンポマードは引く手あまただ。
(このポマード、ブルーのクリアな円いケースで蓋の部分に髑髏のレリーフがあしらわれており、かなりカッコイイのだ。そして匂いが少しソーダっぽくておいしそうなのだ。何より水溶性だから一回の洗髪でサッと落ちるのがいい。キングお気に入りの逸品だ。)
おかげで7割がた残っていたドラゴンポマードはほとんど空に近い状態に・・・
消耗品などよく気軽に貸してくれというが、それは貸してくれではなく「くれ」の間違いだと思わぬ新発見。チリも積もればマウンテン・・・セコイとか言わないでね!

いや、じゃけんワシが言うとるんはポマードがなくなったことやのうて、この場合「貸してくれ」ではなく「くれ」なんやないんか言うことを言うとるんよ・・・(コレ冒頭のeibuのふたりによる掛け合いのシーンのパロディなんです)

で、なんだっけ?

そうそう、今回も前回を上回る大入りで、こちらも期待と緊張感が高まる。
こんな芝居ワンマンでお客が入るベルズって素敵。ありがとうございます。

内容については深くは触れないが、まぁ前作同様「仁義なき戦い」をモチーフにした、極道の世界の憤りや哀しみ切なさを描いた作品だ。
が、前回より複雑な内容になっていたため、やや難解だったかもしれない。
女の子は任侠モノとかあまり見ないだろうし、若頭だなんだといってもよくわからないだろう。とくにアニキやオヤジや叔父兄などと呼ぶのだが、「盃を直す」とアニキがオヤジにななったり、また逆になったりだとかこちらも書いてて混乱していたぐらいなので???だったのではと思う。
ワンマンということでシーンも増えていたし、前回より笑いの要素も増やしたし、客席を使った演出などもありなかなか楽しんでいただけたのではないだろうか。

なんといってもeibuのふたりによるハイライトシーン、敵対組織黒田組幹部の草野(マッチョ)に刺されて漣組幹部鈴木(スーさん)がおなじく漣組幹部内田(うっち)の腕の中で命を落とす場面では会場から、グスグスと鼻を鳴らす音も聞こえてきた。やっぱりコトコト煮込んだ本格派は違う。稽古の時でも見てて鳥肌が立ちましたもの。
物語の締めで私も刺されて死ぬのだが、正直やりづらかったズら。じゃ、そんな本書くなよ!って話なんだが、物語を幕にするにはそれがてっとり早かったんズら・・・

私が絶命し、駆けつけた漣組若頭瓜野(うり)の絶叫のなかおどろおどろしい「仁義なき」のテーマで幕となり、重苦しい空気をうちやぶるように「蒲田行進曲」が流れ感動のフィナーレ、強引なカーテンコール。(これ待機してるとき楽屋と廊下がスゴイことになっていたのだ。だってあんなに人が1度に出ること普段ないものね)

練習どおり軽快な行進が始まったが、ひとつだけ練習と違うことが・・・そうこの日はマンボーのバースデー、チュルのメンバーからの提案でサプライズをしかけていたのだ。

間奏の3拍子、ゆったりとしたなかマンボーが挨拶をしたあと、本来ならリズムが戻り行進が再開になるところで音楽がストップ。音効をやっていたフジケンのミスだと思ったマンボーはあたふた。
BGMはハッピーバースデーに変わっているというのにまったく気づかずとり繕おうとしている。
あっちが客席の後ろからケーキを運んで来て、目の前まで来たところでようやく「ハッ!」としたようで、サプライズは大成功。
2つの大成功を得て鳳一家代回公演は幕を閉じた。



お疲れ様の乾杯、皆一様に安堵感と満足感でいっぱいの顔をしていた。

そして、全員は参加できなかったのだが、文字通りの裸の付き合い、銭湯に入って汗を流してからの大宴会は朝まで続いた。


leaf of reasonのズキュン富山などは体調の悪い中、無理して参加してくれた。さすが体育会系の男。そうそう俺の背中も流してくれた。スーさんも流してくれたな・・・


一個なんかみんなで作り上げた時の満足感、充実感、とくに我々はそれをちゃんと観てくれる人たちがいる。コレがあるからやめられないんだよね。

きっとみんな心のどこかでまたやりたいって思ってんだぜ。
俺はもう書けないけどね。




*写真は関東百日紅会の馴染みのスナック「パピ子」のママパピ子(実は瓜野の恋女房)と在りし日の漣組長。

それはマンボーの誕生日のお祝いだった!

sarumania2006-04-19

バンドマンによるガチンコ芝居、それがこの鳳一家の公演だ。
第一回はマンボーに芝居をしたいから台本を書いて欲しいと頼まれた。が今回は俺の誕生日なんでと頼まれた。
そもそもは一回目の公演中の挨拶でマンボーがうかつに口走ったの「次回は俺の誕生日にやります」という冗談のおかげだ。
前回はKとのツーマンだったのだが、今回はKも取り込んでのワンマンライブ。
前回やって味をしめたメンバー、前回を観て加わったメンバー、有無を言わさず加入させられたメンバー合わせて総勢23名。

やはり愛すべきベルズに集うバンドメンたち、忙しいスケジュールを縫ってのお稽古に弱音も吐かず、いや弱音を吐きながらもやりきりました。
今回も前回同様私の脚本・演出なのだが、演出についてはもと演劇部出身のeibuのふたりの強力なバックアップのもと進めていった。
そして各シーン出番のない者は客席側から気のついたことをアドバイスしたり、演出をつけたりした。
デラ黒田も「このシーンはこういう気持ちだからこうした方がいい」的な具体的なアドバイスを繰り広げていた。
最初テレながらやっていた者たちも次第に役柄を理解し、各々役作りもしてくるようになってきた。
誰に言われるでもなく髭を伸ばす者、仁義なき戦いのDVDを借りてくる者。
誰一人やらされてる感がないのが良い。やらされた者もやらされた感がない。
なんと気持ちのいい連中だろう・・・

前日の最終稽古で映像用の写真をストーリーに沿って撮るのだが、このときは衣装も髪型もビシッと決めていてみんな役に入り込んでいる。
それぞれを見ては「怖っ!怖っ!」と言って笑い合う。
またなぜか人の台詞のが頭に入ってて別役でミニコントを展開したりする。
例)「グッドやがなぁ!」「アニキ」「俺、猪俣ッス!」等
本番を前にマンボーが「これは究極の悪ふざけだけど、お金を取る以上真剣にやろう!」と檄を飛ばす。

後は店長が居残りで映像の編集作業をするだけだ。お疲れ様です!

外はすっかり明るいのだが、そのことに触れる者は誰もいない。




*画像はありそうでなかったベルズでのひとコマ。バンドメンなのに真剣に台本に目を通している。(4月8日:第一回目のお稽古)

たまにはこんなんもええで!

sarumania2006-01-23

先日のワンマンショウで新曲を2曲発表した。
アンケートやBBSでのカキコミを見る限りではどちらも好評で作家チームとしては嬉しい限りだ。

まず1曲は「カレハ舞う」作詞:黒田漣 作曲:黒田真行
黒田漣は基本クロが書いてきたものに漣が少し手を加えた合同ペンネームだ。レノン・マッカートニーみたいなもんだね。

最初に曲を聴いたときに「こりゃぁライブでどえりゃぁ盛り上がるでいかんわぁ!」と思わず言ってしまうほどいい感じだった。
歌詞のテーマはAボーイに代表される擬似恋愛から抜け出せない悲しい男。
音的なポイントはやはり和テイストで味付けされたアレンジに、津軽三味線を思わせるキナミとデラのソロの掛け合いだろう。

もう1曲は「愛故に」作詞・作曲:漣 研太郎
この曲は、ご存知の方も多数おられることだろうが、ベルズのロッキンアンプラグトというイベントで昨年の暮れに弾き語りで既に発表していたのだ。
しかも前日に書き下ろした曲なので、メンバーもまだ聴いていない状態だった。
この日、目撃された方はある意味ラッキーガール!

三軒茶屋」の流れを汲む懐かし系のメロディーに、よりフォーキーなギター1本で弾き語れるようなイメージで作ってみた。

残念ながら仕事の遅い我々は音源があまり発表されていないので、同時に歌詞の方も正確なのが分からない曲が多数あることと思う。本当に申し訳ない。
もう少し待ってくだされ!

前々から歌詞だけでもいいので発表する場を設けてくれないかというご意見を頂戴していたのだがこれまた実現しないまま今日に至っている。これまた申し訳ない。

そこで今回、新曲好評記念、また漣お気に入り記念と致しまして、「愛故に」の歌詞をこの場で発表してみようと思う。

ではどうぞ・・・




「愛故に」

君と出逢えて良かったよ 月並みの言葉だけど
あの日のまま ふたりのまま いられると思ってた


君の幸せ願うなら 僕じゃないかもしれないと
繋いだ手を離したのは ささやかな償いです


思い返すのは君 泣き顔ばかりで
当たり前の日常 過ごせない僕がいる


愛故に 傷ついて
やさしさの意味を知る
幸せの横顔を ただ守りたいだけ
木枯らしに責められて
過ちを思い知る
許されるものならば
いま、君にあいたい



君が望んだ未来を 叶えられずにゴメンよ
君のままで 僕のままで 傷つけあうならば

 
嫌いになれたのなら どんなにラクでいいかと
はずせない薬指 最後の砦さ


愛故に 求め合う
耐え忍ぶ愛もある
あの時の約束を ただ守りたいだけ
分かり合えぬ空しさに
やり切れぬ夜もある
青白い月の下
気がつけば泣いてた


愛故に すれ違い
悲しみの意味を知る
人は何故 懲りもせず また愛に彷徨(さまよ)う


愛故に 傷ついて
やさしさの意味を知る
幸せの横顔を ただ守りたいだけ
黄昏の道すがら
過ちを悔いながら
胸に手を当てたなら
ほら、君にあいたい

許されるものならば
いま、君にあいたい





かあさん僕の麦藁帽子 どこにいったんでしょうね・・・
今後、音源にする段階で歌詞の変更がなされるかもしれませんが、いまはこんな歌詞が付いています。
昨日のライブの隠し録りのMDを聴いて間違い探しなど決してしないで下さい。っていうか隠し録りすんなよ!でないと隠し撮りしちゃうぞ!!!




*写真は生瀬勝久に似ていると一部で評判の半生瀬負久氏。主演Vシネマ「私立探偵ピーコック」のワンシーン。




 

早いもので

sarumania2006-01-21

2006年も21日過ぎ、残すところあと344日。
こうカウントダウンしていくと、少しは一日一日大事に過ごせるような気がします、漣です。
新年明けましておめでとうございます。

すっかりご挨拶遅れてしまい、全国24万人の漣コラムファンのご貴兄には失礼ブッコキまくりの年明けでございます。

謹んで詫び申し上げます。


さてさて、年末のカウントダウンライブを終え、元旦を都内で過ごした私は2日から実家に帰っておりました。

冷静に考えてみると、年々年老いていく両親と過ごせる時間も、そうそう莫大にあるというわけでもなくなってきているわけで、今更ながらに可能な限り帰るようにしようと考えての帰郷でございました。


小さい頃の私は、遠い将来両親と死に別れることを想っては、毎夜毎夜枕を濡らしておりました。

本当に悲しくて寂しくて・・・
小学校の中学年くらいまではそんな感じだったように思います。

よって地区の子ども会のキャンプなど、泊まりとなると行けませんでした。
両親と離れて夜を過ごせなかったのです。


そんな私も今では花の都大東京、新宿の夜の帝王として幅を利かせているのですから、人生なんてわからないものです。


実家ではテレビの前のコタツの一席で、寝る時間以外のほとんどを過ごしました。
見事に動かなかったなぁ〜・・・出かけたのは墓参りくらい。

両親のもとから片時も離れたくなかった幼き日の研ちゃん坊やに戻っていたのかもしれません。



5日の夕刻。母親に最寄り駅まで車で送ってもらいました。
車を降りる時、いつもなんですが、切ないような寂しいようなありがたいような、あいまいで複雑な感情に苛まれます。
ただ確かなのは後ろ髪引かれるという思い。


いろんな人生があり、メジャーリーガーになる子を持つ親、2世帯住宅を購入した子を持つ親、犯罪者を子に持つ親、親より先に逝く子を持つ親、それぞれに親の立場で思うことがあるのだろうが、私の両親はこのバカ息子をどんな思いで見送っているのだろう・・・






いつまでもフラフラしているわけにもイカンなぁ・・・









明日は、2006年一発目、渾身のワンマンショウ。年オトコの大舞台。いざ尋常に勝負じゃけぇ!









*写真はわが町高砂市とお隣の加古川市を分かつ清流加古川

オッス!

sarumania2005-12-31

おら悟空!

2005年も今日でお終い。
今年1年ピストルさんを応援してくれた皆々様、心より感謝いたしております。
本当にありがとうございました。

今年が終わるといいますが、単なる区切りといやぁ区切りなだけでございます。
でもこの区切りがないとダラダラしてしまうのが我々人間でございます。
年が変わろうが、空が緑に変わることはなく、トリからイヌに変わろうが猫がワンワンということはなく、いつもと同じいつもの日々がやってくるわけですね。
でも我々人間は心持ちを変えることができます。
去年を省みて、パンパースをつけ直し心機一転がばんばろうと心持ちを変えられるわけですね。
でも自分が変わらなきゃ何も変わらないのです。
他人の所為や物の所為にするのはラクだけど・・・

クサナギくん主演の「僕が生きる道」の中で、余命いくばくもない高校教師であるクサナギくんがある本を読まずにいることにこれは時間がなかったから読めなかったのか、読まなかったのかどちらですかみたいな質問をするのです。生徒は時間がなかったから読めなかったというのですが、いえ、それは読まなかったんですというくだりがあります。確かそんな感じでした。
ナルホド、確かに忙しいかもしれない、時間がないかもしれない、でも読みたいなら時間を割いてでも、寝る間を削ってでも読むはずだ。
読まなかっただけなんだ・・・
現に僕は寝る間を削って観たいテレビを観る。

胸の痛いエピソードでした。

なかなかそう易々と立派な人間にはなれませんが、2006年年男の私漣は少しだけ変わってやろうかと目論んでおります。


髪型は変えませんがね・・・



来年も大いによろしく!何卒・・・




*写真は「街で見かけたら注意しましょう!」の見本

ささやかながら

sarumania2005-12-28

ここ何日かのっぴきならない私事でバタバタしており、本日の演し物の練習をまったくできずにおりました。
故に何をしようか決めかねていたのですが、

  • ハラワタでお馴染み金返せ的なことばかりではチケットを買ってくれるお客様にさすがに申し訳ないので
  • 今年最後くらいはまともなことをやろうかな
  • 今年1年応援してくれたお客様にささやかながら感謝の想いを

と夕べから奮起いたしまして、1曲新曲を作りました。


ピストルでそのうち演ると思われます。

でも、今日はしません。作っただけです。


















なんつって・・・







*ちびっ子に大人気!クマのお医者さん!(本文とは関係ございません)