夏の休日

sarumania2004-07-25

ピスキッズが活動を休止してほどなく、某オフィスヴァンヴァンというタレント事務所からアイドルをプロデュースしてくれないかとオファーがあった。
アイドル?どんなアイドルだろ?知ってるアイドルかな?などと期待に胸を膨らましたものの、モー娘。クラスの知名度のあるアイドルのプロデュースを、私のような知名度のないふしだら紳士に依頼するわきゃないのである。
とにかくライブを見に来て欲しいということで、四谷ライブインマジックというライブハウスに足を運んだ。
地下への階段を下りて、扉を開くとそこには世間的にはヲタクと呼ばれている男性諸氏の姿があった。うわ〜なんかいかがわしいなぁ・・・それがそのときの正直な感想だ。
しばらくすると客のテンションが明らかにヒートアップしはじめ、軽快なリズムと歓声に乗せてステージに6人の女の子が飛び出した。それが『ピカピカ』との出逢いだった。
それまで『ピカピカ』など聞いたこともなかったし、年末の大掃除のコピーみたいなネーミングには苦笑いだった。実際改名を勧めたほどだ。
しかし、100人ほどの観客を魅了している姿を見て、私はプロデュースを依頼してきた人間の意図を明確に理解した。
それはバンドという形態こそとっていないが、『ピスキッズ』にそっくりだったのだ。観客と一体となってフリをする楽曲、MCでの掛け合い。6人6様のキャラクター。
時期が時期だけに私は、この出逢いを与えてくれたヴァンヴァンの安井氏に感謝した。
自分が叶えられなかった夢を子に託す親のように、私はこの子たちを女版のスマップにしようと誓った。自分には何の力もないが、今まで自分が培ってきた全てのことを、この子達に授けようと。


私の力不足(ということすらおこがましいが)もあり、『ピカピカ』は2002年12月29日に活動休止することになった。個々それぞれの道を行くということであった。
自分の目を信じて言わせていただくならば、素材としての彼女たちは間違いなくスマップまではいかなくとも、それに近い存在になり得たと今でも確信している。
ただ、途中で活動休止という状況になってしまう時点で、素材としては不合格なのかもしれないが・・・

自身の才能、事務所の力、時代の流れ、タイミング、様々な要素がリンクして初めてトップスターというのが生まれるのだ。いやはや〜大変な世界に足を踏み入れてしまったものだなぁ・・・

ただひとついえるのは、自らレースを下りてしまったら、事務所の力も届かない。流れもタイミングも絶対に来ない。つらくても走り続けるしかないのだ。しかし、走り続けたとしても、ゴールにたどり着ける確証もない。どないせいっちゅうねん!



本日、『ピカピカ』が一夜限りの復活を果たす。記念すべきデビューの日だそうだ。私も僭越ながらコントに参加させてもらうことになった。最初で最後の共演である。

ピカピカ
〜We're Home!〜 ピカピカおとめ組
渋谷良子・ やぶさきえみ
ピカピカさくらんぼ組 18:00/18:30
\3,000/\3,500

(ドリンク別)
  受付中 【問い合わせ】
ライブインマジック
03-5261-8312