男たちの挽歌

sarumania2005-05-27

午前3時過ぎ無事愛媛のホテルについた。
翌朝出発は8時半。まぁ普通に考えれば4時間くらいは寝られる!であろう。
しかし男たちは違うのだ。「7時までは呑める!」なのである。
ホテル近くのローソンで各々好きな飲料を買い込み、ツアー名物部屋呑み大会の始まりである。
今回も「部屋呑み番長」のデューク安田氏を筆頭に、「酒乱の暴力宣教師」デラ黒田氏、「セクハラ紳士途中下車」のパピー助六氏、そして私「静かなる語り酒」和尚漣の4人のお馴染みの懲りない面々。そんな男たちである。
因みにバッハは性別がないので男たちには入れない。
キナミ・パッチワークは肌つやが悪くなるとモテなくなるので睡眠は決して欠かさない。

部屋呑み番長デュークいわく、「ツアーの部屋呑みは睡眠不足でコンディション的には最悪だけど、メンバーの絆を深めよいテンションで臨めるからコレはコレでいいんですよ!」

話す内容といえばほとんどがバッハの生態についての各々の見解と研究成果の発表になるが、時には「だから俺はケンタロウとやるんだ」とか「ケンタロウさんはそれでいいんですよ」とか「ケンタロウさんサイコーっす!」といった感動的な内容であったり、ピストルの音楽性、ピストルの進むべき道、これからの戦略、ケンタロウのここが好き、ケンタロウの魅力、こうすればケンタロウになれる的な非常に有意義でインタラクティブな展開になっていくのだ。

部屋呑みもひとつのセッションである。ここで紡ぎだされるグルーブはそのままステージにも活かされるのだ。だから呑むのだ。

男たちの挽歌は外が白々となってくると部屋呑み番長の敗北宣言により終幕を迎える。

時計は7時少し前。

ロビー集合時間は8時20分。風呂入って準備してまぁ1時間は寝れるか!

そんなことをいいながら男たちは今回の会場であったパピーの部屋を後にした。
デラ黒田は何故かパピーに悪態をつきながら財布を落としたまま気づかずに出て行った。

パピーは口の前に人差し指を持っていきウインクし、夏目をそっと2枚抜きこう言った。「ボウズ、これでなんか上手いもんでも食いな!」
粋な男だ。





集合時間を2分過ぎてロビーにつくと、既にバッハとキナミとパピーの姿があった。
バッハは朝からキナミのご機嫌を損ね、鉄拳制裁を受けたと見えて全身アザだらけだった。

程なくデラ黒田が財布がないといいながらあらわれたがもちろんパピーは知らん顔。


そうこうしていると出発時間である8時半が過ぎた。

だがデュークが来ない。デュークは前科があるので一応警戒はしていたのだが、期待を裏切らない男デュークはやはりやってくれた。

ケータイに電話をしても繋がらない。ロビーから部屋に電話をかけても出ない。
かくなるうえはフロントに事情をはなし、マスターキーで開けてもっらった。

部屋呑み番長は完全にノックアウトされていたようだ。

5分後、酒が残っているからなのか恥ずかしかったのか少し赤らんだ顔でデューク登場。
「ほんっとすいませんほんっとすいませんほんっとすいません」平謝りなのだが相変わらずクールなデューク。粋な男だ。

我々は「チッコクチッコク!チッコクチッコク!」とデュークをからかいながら小雨の降るなか車に乗り込んだ。いざ愛媛大学へ!



しかし、この時点であの痛ましい事件に巻き込まれようとは、神の身ならぬ我々には知る由もなかったのだった。




*写真は高温窯でふっくらと焼き上げた、カレーにぴったり!!のナーン。(本文とは関係ございません)