淡路島経由in四国

sarumania2005-05-25

MUSEを後にした我々は明石海峡大橋を渡り淡路島に入った。運転手は心に傷を持つバッハ。指差し確認も凛々しくギュンギュン進むのだ。

淡路島は高校生の頃、自転車でキャンプに来た以来だ。あっちょっと待てよ、高校卒業してから旧ピスキッズのメンバー8人プラス森井(誰やねんっ!)でドライブにきたなぁ〜・・・
と、まぁそれ以来である。

当時は明石大橋はなかったのでフェリーで島まで行った。故に今回が初の渡橋ということになる。

橋を渡っている途中、遠足の小学生のように何故かはしゃいでいた。みなケータイカメラを駆使し、橋のイルミネーションを撮ることに躍起になっていた。
特にデラ黒田のはしゃぎようといったら目を覆いたくなるくらいだ。いや、正確にいうと彼の汚れなき少年のような振る舞いが、汚れきった自分にはあまりにも眩し過ぎて目を覆わずにはいられなかったのだ。ちなみにこのくだりを入れることで黒田から私に2000円入る。

このときメンバーの誰かが気づいたのだが(たぶんパピーだ)、進行方向ではなく後ろを振り返り神戸の夜景を眺めた方が格段に素晴らしい。なぜなら淡路島は真っ暗だからだ。

橋を渡りきりほどなく、SAがあった。小雨に濡れるだだっ広い駐車場にはクルマも少なく、少し寂しげだ。

リハ終了後にたこ焼きを食ってから何も口にしていない我々は餓死寸前だった。
なにしろ育ち盛りですもの。

やはり関西、こんなSAのうどんでもかなり美味であった。パピーは名物たまねぎラーメン。淡路島は日本有数のたまねぎの産地である。スープを飲ませてもらったがたまねぎの甘みがじんわりと口腔内にひろがり、疲れた体を癒してくれた。
そしてもう一品人気だったのが、釘煮丼。播州地方の名産なのだが、いかなご(地方によって呼び名が違う)とよばれる小魚を醤油、砂糖、酒、みりん、しょうが、などで甘辛く煮込んだ佃煮だ。煮込む時に釘を入れることから釘煮という説と、佃煮になったいかなごの見た目が錆びた古釘に似ているところから釘煮という説があるが、実際は後者のようだ。

春先の風物詩として、私の実家でも母がよく作ってくれた。子供のころはどちらかと言えば嫌いな食べ物だったが、今でも春になると送ってきてくれる。お袋の味だ。

私はスジコンうどんと大人の味わいカレーを食した。

スジコンもこちらの名物である。牛スジ肉とこんにゃくを醤油、酒などで甘辛く煮込んだもので、酒の肴にも良いがお好み焼きにも入ってたりする。関東の煮込みとはちょっと趣が違う。美味しんぼの日本全県味巡りで是非ともとりあげて頂きたいものである。

さあお腹がふくれたところで、再びクルマに乗り込む。運転手は心に傷持つバッハ。お菓子を食べながら運転するのでハンドルがニュルニュルしているのだ。

助手席のキナミはメシ食った直後なのにパンをむさぼっていた。デブキャラ全開である。


真っ暗な高速をヘッドライトを一瞬消してはギャーギャー言うという遊びをしながら間もなく約束の地「四国」に上陸だ。


つづく




*写真はSAで明石海峡大橋を背に、勝利のヴィクトリーマークを力強く繰り出す素顔の漣氏。買い直したハンチングがお似合いだ。(撮影パピー・笹千代)